かいこ、かわひらこ……


ケルト民話がそうであるように、
日本民話の妖怪も、古代(縄文~)
の神々の零落した姿ではないかと
思われてならない。例えば……?
ヤママユガ(山蚕)とヤマンバの
イメージに繋がりはないだろうか。
3枚のお札(イザナミ神話と通底)
のヤマンバの3回足止めは、脱皮、
休眠や繭化のメタファー?

正月や小正月の繭玉飾り
(団子刺しも同系統)は、
春を待ち豊穣を祈る行事。

アメノウズメが天岩戸で
アマテラスを呼び出すため、
蚕の繭を割ったという。
(Bingチャット回答……出典未確認)

古代の豊穣女神の山神と
ヤママユガ(野蚕)と
「やまんばの錦」の民話?

「馬方やまんば」の民話は?

なぜ万葉集など和歌に
蝶(蛾)の歌が少ないのかな?
邪馬台国の時代から絹織物があったなら、
蚕は重要な存在だったはず……
「てふ」は渡来語で、
もともと日本の古語で蝶は、
「かわひらこ」と呼ばれていたらしい。
「こ」は「かいこ」の「こ」と同じ使われ方?

「蜀(イモムシ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
芋虫=蜀!?

蜀=イモムシ!?
蚕と絹の原産地(古蜀)ゆえに!?
蜀の漢字をイモムシと訓読みするの?
し、知らなかった……驚いた。

胡蝶の夢、中国の有名な説話もあるのに、
なぜ老荘思想の影響を受けている和歌に
蝶を描いた作品が少ないのか……

蛹はオシリス。
ギリシア神話では蝶はプシュケー(魂)の
愛の遍歴と重ねられる。
プシュケーとアモーレの物語は、
三輪山神話にもどこか通底しているような?

胡蝶の夢 – Wikipedia

プシューケー – Wikipedia

大神神社 – Wikipedia

青銅縦目仮面 – Wikipedia

古蜀地方から出土した巨大な青銅仮面は、
蝶や蛾の神の姿だろうか。
洋の東西を結ぶ道は、
シルクロードと呼ばれた。
蚕は人類の文明に大きな影響を与えた。
馬の神(草原のシルクロード)
船・風の神(海のシルクロード)
春待つ暦の神(オアシスのシルクロード)
と織り姫。


( 2023.5.29 Twitter より )


オシラサマとミヅハノメ(Bing Image Creator)


オシラサマ、天白神、天白羽神について
ミヅハノメとの関連は?と
疑問が浮かんだので、あれこれ検索。

おしら様 – Wikipedia

天白信仰 – Wikipedia

長白羽神 – Wikipedia

機殿神社 – Wikipedia

伊勢を南限とする天白信仰は、
古くは縄文女神にさかのぼる説がある、
海洋民に伝わっていた風の神、織り姫?
オシラサマの源流を天白神とする説もあるという。


罔象(みずは)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)

ミヅハノメ – Wikipedia

古くはミツハ
紙漉きの神、川上御前、罔象


ミツ=水、密な網、光(みつ)?

罔象女神を目の神とする清水社の例がある。
熱田神宮 – Wikipedia

オシラサマも目の神という。
和紙の原料はクワ科のコウゾの樹皮……
養蚕の飼料となるのはクワの葉……
(養蚕は弥生時代には始まっていた)

クワは、中国の扶桑樹の神話では、
太陽と結びついた宇宙樹だった。
クワの葉を食べる蚕が吐く糸には、
太陽の力が宿ると見なされただろう。
エジプトの太陽と冥府の神オシリスが、
サナギを象徴としたように、
休眠する幼虫やマユから出る成虫は、
死と再生の物語を織りなす。
(アマテラスとオシラサマの類似性)

紙漉きと機織りは原料が似ている。
クワ科の樹皮や葉(養蚕)だけでなく、
麻は、紙や布(糸)の素材になった。
(漁網は麻糸、帆布は麻布、
伊勢の海洋民が、風と機織りの天白神を
信仰したのは頷ける)

ミズハノメとオシラサマ。
村人達に紙漉きの技を教えたという
川上御前(ミズハノメ)は、
上流の山の神であると同時に、
海へと流れる水波、そして
吹きわたる風の神ではなかったか。
……はるかな時空を旅して
異国の文化を伝えた、古代の
天女の面影を夢想する。

※ミヅハノメをイメージした絵を
AIさんに描いてもらいました。



( 2023.5.26 Twitter より )
( 2023.5.22~23 イラスト作成 Microsoft Bing Image Creator )


チョウピラコ=座敷童子 – あかり窓


星の羽(絵 Bing Image Creator)


海は父さま 白珠ひかる
風は母さま 苗穂そよぐ
星の岸辺で 銀の渦しお
あわい光の 糸を紡いで
月影さやか 羽のころも
あなたのために
織りましょう

旅にいこい 夕ぐれ色の
甘い実香る 桑の葉かげ
私は夜の子 夢を紡いで
白珠ほどに ひそやかな
穂波ほどに しなやかな
あなたの羽ごろも
織りましょう

旅につかれ まよう夢路
つつむ羽ごろも
あなたのために
織りましょう
星影さやか 天のほとり
白い岸辺の 夜明けまで


( 2023.5.25 イラスト作成 Microsoft Bing Image Creator )


天の布(Bing Image Creator) – あかり窓 (memoru-merumo.com)

夢緑 ゆめみどり(Bing Image Creator) – あかり窓 (memoru-merumo.com)


古層の女神の面影 memo


海と風と大地、豊穣と異界の神

(ギリシア神話)
ポセイドン デメテル(娘ペルセポネ)
馬の神話あり

ポセイドン アンピトリーテー
馬の神話あり

ポセイドン メドゥーサ(≒デメテル)
馬の神話あり

(中東神話)
イル又はマルトゥ アーシラト
海辺の神話

エンリル ニンリル(息子シン)
船と河の神話あり

(北欧神話)
ロキ アングルボダ(娘ヘル)
馬、船の神話あり

(日本神話)
スサノオ アマテラス(妹ワカヒルメ)
川辺、馬の神話あり

ダイダラボッチ ヤマンバ

女神に伴うモチーフ

宇宙樹、穀物、機織り、三女神、慈雨、沐浴、羽衣など

馬と蚕

(中国、日本)
馬 娘(馬頭娘)
桑、蚕の神、古蜀
(中国の古蜀地方の紀元前の青銅神樹、青銅仮面=蝶・蚕成虫のような形)

馬 娘
桑、オシラサマ(蚕の神)≒流しびなと同根、天白神

再生の魔術

(エジプト)
オシリス イシス(息子ホルス)
太陽と冥府・豊穣の神(オシリスの象徴はサナギ)
(包まれた包帯≒マユ・サナギから再生する)
船と河の神話あり


ささがねの蜘蛛(田中孝顕 著) – あかり窓 (memoru-merumo.com)


桑の神話


クワ – Wikipedia

桑の実る季節……
蚕と桑の葉は
小学校の教室で触れたけれど、
桑の実は見たことも食べたこともない。
(なぜかアケビの実のイメージと混同)
(写真で見たら、ほっこり可愛い桑の実)

桑の木は太陽と関連し、中国の世界樹。
日本では雷神との関連あり。
東の漢字は木と日で構成される。
この漢字の示す木=桑(扶桑樹)?

あ、桑の実の熟れる過程での
色の変化は、夕暮れに似ている。
澄んだ赤から暗い赤紫、黒紫へ。

桑の実を染料とした色は「桑の実色」
(暗い赤紫のこと)そして
「どどめ色」は赤黒く熟した実の色。
この変化が日没の空・夕陽と結びつき、
太陽神話につながったのかな?
古代の赤紫は高貴な色・染料。

そういえば、東北のオシラサマは
桑の木で作った人形だった……
オシラサマは蚕の起源譚だっけ。

(オシラサマとアーシラトは
関係ないのかな……と
かなり無茶ぶりなことを
ふと思ったり)

シルクロード(絹の道)を伝播して
古代地中海沿岸の女神がはるばる
東の果ての島国に……オシラサマは
蚕の神だから、シルクロードと
深く結びついてるはず。
オアシスの道、海の道、草原の道。
星と風と光と波……

絹は中国(蜀あたり)原産。
馬頭娘の伝承=オシラサマのひな型?
紀元前の三星堆遺跡(蜀あたりの地域)に
宇宙樹をかたどる大きな青銅の神宝。
(メソポタミア文明との類似性)
蝶や蚕成虫を思わせる青銅仮面が出土。
(蚕神信仰)

オシラサマは桑の木の棒の人形※
人形の着せ替え=オセズ(お洗濯)など
オシラアソバセ(女性や子どもの小正月の行事)
※アーシラトの依り代は木の棒

アマテラスに仕える織り姫が
スサノオが屋根から投げ込んだ
馬に驚き命を落としたことが、
太陽女神の天岩戸隠れの発端。

中東・ギリシアで語られた悲恋物語
(桑の実の赤く染まったわけ)と
アマテラス・スサノオ神話と
オシラサマ(馬と乙女との悲恋)が
どこかで通底していないのか……
と夢想する。


( 2023.5.20~5.21 Twitter より )


シルク幻想 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)