Le vent se lève !


Le vent se lève !…Il faut tenter de vivre ! 

ポール・ヴァレリー「海辺の墓地」(1920)の一節より

西洋では、墓地を文学の題材として
詩的な陰影の深い作品が生まれている。
ポール・ヴァレリー「海辺の墓地」や
シェイクスピア「ハムレット」など……

(日本で墓地を描くのは怪談、漫画?)

Le vent se lève !…Il faut tenter de vivre !
(風立ちぬ、いざ生きめやも)

堀辰雄の小説「風立ちぬ」には
翻訳された「海辺の墓地」の一節が、
印象的に織り込まれている。

信州の四季の移ろいと人の生を重ねて、
風は寒く厳しい季節の到来を予感させるが、
美しく息づく自然そのものでもある。

(立原道造の詩を
読みたくなっちゃったな……)

(ハロウィンのジャックオーランタン
について
思い巡らしていたはずなのに)

立原道造は、堀辰雄や
ポール・ヴァレリー「海辺の墓地」
の影響を受けてはいないだろうか?
(なぜか感触が似ているような……)

立原道造 – Wikipedia

立原道造は、堀辰雄・室生犀星、
中原中也らの影響を受けている。

立原道造はソネットを志向した点で、
定型詩を書いたポール・ヴァレリーと
どこかしら通底する姿勢なのだろうか。
(知的で明晰さのある瑞々しい詩情、
という点でも)


( 2023.10.25 Twitter より )