あかねしろがね


光ってそよぐ
エノコログサの穂が
とっぷりミルクティの色。

ゆっくりと
あかねに染まる
日暮れはすこし急ぎ足。


東の空にまんまるの月。


( 2024.9.17~18 Twitter より 加筆 )


スイフヨウ


真夏の朝のスイフヨウ。

いつしか9月。
今頃はどんな咲き具合?
夕方の花も見たいな……


9月の終わり、
夕方のスイフヨウ。

酔って紅くなるから
酔芙蓉なのだとか。


( 2024.9.8 & 10.4 Twitter より )


鈴が音の


須受我祢乃 波由馬宇馬夜能 都追美井乃 美都乎多麻倍奈 伊毛我多太手欲

鈴が音の
早馬駅家の
堤井の
水を給へな
妹が直手よ

すずがねの
はゆまうまやの
つつみゐの
みづをたまへな
いもがただてよ


( 万葉集 第14巻 3439番歌 作者不詳、 東歌 雑歌 宿駅 宴席 歌謡 )

万葉集 第14巻 3439番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ (manyoshu-japan.com)


鈴を鳴らして駆けてきた
早馬が憩いを得る馬宿の
堤井の水を
どうかくださいな、
いとしい人よ、その手ずからに。