イメージの熱


夢の海ってどんなとこ?
クリルくんが食べてくれる
悪夢ってどんな内容?
が大切だけど、ぜんぜん
考えてない……

子どもの頃、
本の中のキャラクターに
ぬいぐるみやお人形よりも
愛着を持ってたっけ。
文字が読めるようになって、
絵本や物語の挿絵を眺めて、
リアルには居ないけれど
いつも傍らに居てくれる
友達ができた気がしてた。

失敗したり冒険したり
不思議で愉快な友達。
あの頃の気持ちを思い出したい。

大好きだったキャラクター達は、
なぜあんなに輝いていたんだろう?

石ノ森章太郎さんが
著書「漫画家入門」で、
子どもの目で描くことが大切
って述べてたっけ。

走ってる子を目にしたら、
加速装置で駆け抜ける姿に
見えなくちゃって。

あれ、すごい視点だった。
すごく熱量のこもった視点。
イメージの熱。

ベートーベンが
聴力を失っても
作曲したのと似てる……

旅に病んで
夢は枯野を
かけ廻る
(松尾芭蕉)

イメージの熱……
それは童心とは異なるけれども、
どこか繋がっているのかもしれない。

妖精たちは、
そんな世界の住人。


( 2022.1.19~1.31 Twitter より )