桑の神話


クワ – Wikipedia

桑の実る季節……
蚕と桑の葉は
小学校の教室で触れたけれど、
桑の実は見たことも食べたこともない。
(なぜかアケビの実のイメージと混同)
(写真で見たら、ほっこり可愛い桑の実)

桑の木は太陽と関連し、中国の世界樹。
日本では雷神との関連あり。
東の漢字は木と日で構成される。
この漢字の示す木=桑(扶桑樹)?

あ、桑の実の熟れる過程での
色の変化は、夕暮れに似ている。
澄んだ赤から暗い赤紫、黒紫へ。

桑の実を染料とした色は「桑の実色」
(暗い赤紫のこと)そして
「どどめ色」は赤黒く熟した実の色。
この変化が日没の空・夕陽と結びつき、
太陽神話につながったのかな?
古代の赤紫は高貴な色・染料。

そういえば、東北のオシラサマは
桑の木で作った人形だった……
オシラサマは蚕の起源譚だっけ。

(オシラサマとアーシラトは
関係ないのかな……と
かなり無茶ぶりなことを
ふと思ったり)

シルクロード(絹の道)を伝播して
古代地中海沿岸の女神がはるばる
東の果ての島国に……オシラサマは
蚕の神だから、シルクロードと
深く結びついてるはず。
オアシスの道、海の道、草原の道。
星と風と光と波……

絹は中国(蜀あたり)原産。
馬頭娘の伝承=オシラサマのひな型?
紀元前の三星堆遺跡(蜀あたりの地域)に
宇宙樹をかたどる大きな青銅の神宝。
(メソポタミア文明との類似性)
蝶や蚕成虫を思わせる青銅仮面が出土。
(蚕神信仰)

オシラサマは桑の木の棒の人形※
人形の着せ替え=オセズ(お洗濯)など
オシラアソバセ(女性や子どもの小正月の行事)
※アーシラトの依り代は木の棒

アマテラスに仕える織り姫が
スサノオが屋根から投げ込んだ
馬に驚き命を落としたことが、
太陽女神の天岩戸隠れの発端。

中東・ギリシアで語られた悲恋物語
(桑の実の赤く染まったわけ)と
アマテラス・スサノオ神話と
オシラサマ(馬と乙女との悲恋)が
どこかで通底していないのか……
と夢想する。


( 2023.5.20~5.21 Twitter より )


シルク幻想 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)