からくれなゐに


山海経 – Wikipedia

山海経は平安時代(9世紀末頃まで)に
日本に伝わっていたという。加えて、
山海経の影響を受けた中国文学の伝来は
もっと早い時期では?など疑問もあり。
(遣隋使・遣唐使、仏教を通じて etc.)

怪力乱神を語らず、という論語精神は、
むしろ古代の怪力乱神の世界観に
触れ得たゆえに?とも夢想。

「力をも入れずして天地を動かし、
目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、
男女のなかをもやはらげ、
猛き武士の心をも慰むるは、
歌なり…」

「古今和歌集」の成立時には、
山海経は伝来していた。
紀貫之が「仮名序」で語る
天地や鬼神にも通じる情緒には、
神話的な中国古典の影響も
もしかして含まれるだろうか?

古今和歌集仮名序 – Wikipedia

ちはやぶる
神世も聞かず
竜田川
からくれなゐに
水くくるとは

(在原業平 小倉百人一首17番『古今集』秋 294)

印象的なこの和歌は、
川面を染める紅葉の流れと
紅い竜の姿とを、
鮮やかに結びつける。
(作者 業平が中国の燭龍を
意図していたのか判らないが、
古今集の編纂時、すでに
山海経は伝来していた)


燭陰 – Wikipedia
赤竜 – Wikipedia
祝融 – Wikipedia


( 2023.11.29 Twitter より )
( 2023.11.27 イラスト作成 Bing Image Creator )


竜と旅人(Bing Image Creator)


日輪の運行と光明を担う
中国の火神「祝融」と、
その源流らしき
「額に角を持つ炎の竜(燭龍)」
祝融の息子・太子長琴(または祝融)が
琴を作り奏でると、
五色鳥が歌い舞った、という。

真面目なはずの読書の最中に、
萌え心に火がついてしまい、
AIさんでお絵描き。(;^_^A
(日を巡らせ、春を寿ぎ、
世を照らすお役目の身だけれど、
ちょっと一休み……
という風情の旅人さん)

太陽神アポロンの息子ヘルメスが
竪琴を作った、というギリシア神話と、
どこか似ている……
中国の火神・陽光神と
音楽の創始者との親子関係
「祝融&息子さん(太子長琴)」


( 2023.11.28 Twitter より )
( 2023.11.27 イラスト作成 Bing Image Creator )


「三星堆・中国古代文明の謎」


「三星堆・中国古代文明の謎
史実としての『山海経』」徐朝龍 著
( 大修館書店 1998/06/01 )

三星堆・中国古代文明の謎 – 株式会社大修館書店 (taishukan.co.jp)

読了。
1986年発見の四川省「三星堆遺跡」
出土品を「山海経」の記述と比較、
古代中国神話の源流を探る。
燭龍(太陽と光の龍→転じて祝融)
崑崙山、三本の青銅神樹、西王母etc.

雄大で具体的な(出土品に基づく)
中国神話への誘い。
古代中東やゲルマン神話の
宇宙樹観(蛇・女神・鳥)と
どこか似ていて、
魚や鳥や龍の活躍はインド神話にも似る。
独自の発展を遂げつつ、汎ユーラシア的。
王家が滅ぼされ、遺品は土に埋もれても
生き続けた神話の底力と魅力。
稲作・養蚕・漁業の民。

はるか古代の異国の遺跡だけれど、
そこから伝播した文化や神話の
影響は、時を越え海を渡り、
東の島国(日本)にも及んだのでは
なかろうか。
(不思議な懐かしさを覚える……
神話的な原風景?)
(古蜀の末裔がイ族だっけ……)

(長江流域で変異した下戸遺伝子を
そういえば、自分も持っている)


( 2023.11.28 Twitter より )

西王母 memo – あかり窓 (memoru-merumo.com)

四川省の黄金仮面 – レモン水 (ginmuru-meru.com)