「三星堆・中国古代文明の謎
史実としての『山海経』」徐朝龍 著
( 大修館書店 1998/06/01 )
三星堆・中国古代文明の謎 – 株式会社大修館書店 (taishukan.co.jp)
読了。
1986年発見の四川省「三星堆遺跡」
出土品を「山海経」の記述と比較、
古代中国神話の源流を探る。
燭龍(太陽と光の龍→転じて祝融)
崑崙山、三本の青銅神樹、西王母etc.
雄大で具体的な(出土品に基づく)
中国神話への誘い。
古代中東やゲルマン神話の
宇宙樹観(蛇・女神・鳥)と
どこか似ていて、
魚や鳥や龍の活躍はインド神話にも似る。
独自の発展を遂げつつ、汎ユーラシア的。
王家が滅ぼされ、遺品は土に埋もれても
生き続けた神話の底力と魅力。
稲作・養蚕・漁業の民。
はるか古代の異国の遺跡だけれど、
そこから伝播した文化や神話の
影響は、時を越え海を渡り、
東の島国(日本)にも及んだのでは
なかろうか。
(不思議な懐かしさを覚える……
神話的な原風景?)
(古蜀の末裔がイ族だっけ……)
(長江流域で変異した下戸遺伝子を
そういえば、自分も持っている)
( 2023.11.28 Twitter より )
西王母 memo – あかり窓 (memoru-merumo.com)
四川省の黄金仮面 – レモン水 (ginmuru-meru.com)
二匹の獣を従える赤い龍と西王母の像……
坑に落とされ燃やされた……
ヨハネ黙示録に登場する赤い龍、
大淫婦バビロンの記述を、ふと想起。
三星堆の破壊された神像は、
ヨハネ黙示録よりはるかに古い。
古蜀を滅ぼした秦の焚書坑儒。
栄華を誇った王朝の滅亡伝説が、
遠い西方まで伝播?と、夢想。
( 2023.11.29 Twitter より )