あの日から
13年 がすぎた。
げんきでいるよ。
げんきに やってくから。
春の宴
深紅のアネモネが大地を染めたら、
風が吹き 帆がふくらんで、
私は水面を旅する、遠く。
河を渡り 海原へと。
海の底でもアネモネ※がそよぎ、
セイレーンは歌を思い出す。
薄紫の蓮華※※が大地を染めたら、
私は水辺で身をきよめ、
光をまとい運ぶ、花の香を。
種をまき 芽吹きを祝えと。
野山をゆり起こし舞いながら、
琵琶持つ乙女に宿って歌う。
鳥たちは旅する。
男たちも旅する。
風に乗り 波をこえ
私の歌に招かれて。
※sea anemone=イソギンチャク
※※ レンゲソウ、原義は蓮・睡蓮
( 2023.7.9 & 12.18 +微修正 イラスト作成 Bing Image Creator )