竜と旅人(Bing Image Creator)


日輪の運行と光明を担う
中国の火神「祝融」と、
その源流らしき
「額に角を持つ炎の竜(燭龍)」
祝融の息子・太子長琴(または祝融)が
琴を作り奏でると、
五色鳥が歌い舞った、という。

真面目なはずの読書の最中に、
萌え心に火がついてしまい、
AIさんでお絵描き。(;^_^A
(日を巡らせ、春を寿ぎ、
世を照らすお役目の身だけれど、
ちょっと一休み……
という風情の旅人さん)

太陽神アポロンの息子ヘルメスが
竪琴を作った、というギリシア神話と、
どこか似ている……
中国の火神・陽光神と
音楽の創始者との親子関係
「祝融&息子さん(太子長琴)」


( 2023.11.28 Twitter より )
( 2023.11.27 イラスト作成 Bing Image Creator )


岸におふてふ


道しらば
摘みにもゆかむ
住の江の
岸におふてふ
恋忘れ草

 ( 紀貫之 古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1111 )


この和歌の
「岸に生えるという」を意味する
「岸におふてふ」という表現には、
「岸に発生する蝶」「岸に追う蝶」
という二重のニュアンスが含まれているのでは?
と、ふと思った。

「てふ」は中国からの渡来語で、
古来の和名は「かわひらこ」だという。
また蝶は、夢虫、夢見鳥とも呼ばれた。

カワヒラコ、夢虫、蚕サン – あかり窓 (memoru-merumo.com)

てふ(蝶)は川辺に舞う、かわひらこ。

紀貫之が詠んだ「住の江の岸」には、
彼岸との境界(天の川)のイメージが
重ねられてはいないだろうか?

住吉三神 – Wikipedia

「住の江=墨江(黒の海)=天の川」と説き、
墨江三神(上筒の男、中筒の男、底筒の男)を
天の川辺のオリオン座の三つ星だと解釈する
面白い本をちょうど今、読んでいる。

ささがねの蜘蛛―意味不明の枕詞・神話を解いてわかる古代人の思考法 (古事記・日本書紀・万葉集と古代タミル語の饗宴) | 田中 孝顕 |本 | 通販 | Amazon
( p.91~p.94 )

彼岸にわたる羽を持つ蝶(夢虫・夢見鳥)と
忘れがたい人への想いを託す浜萱草(忘れ草)とを
「岸におふてふ 恋忘れ草」
という短い言葉のイメージで重ねて、
はるかな舞台へと舞わせた、嘆きの歌……

道しらば

「住の江(墨江)=天の川」への道は、
夢幻の彼方にしか見いだせない……
そんなはかない抒情は、時を超え
多くの人の胸に今なお響く。
平易な親しみやすさとともに、
言葉の象徴的な意味を
幾重にも含み持つ三十一文字の
表現の奥深さゆえの魅力だろう。


( 2023.11.11 イラスト作成 Bing Image Creator )


昨日見し恋忘れ貝(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)