ナデシコさん


露の世や
露のなでしこ
小なでしこ

(小林一茶)


はかない花の命だけれど、
りんと咲く可憐な姿は、
時をこえて詠われてきた。
優し気な撫子のイメージで、
不思議な童子の傍らにいる
小さな妖精を描きたくて、
拙い試行錯誤をあれこれ。

花の命ははかないけれど、
おとぎ話の童子や妖精なら、
時の波間を舞いつつ渡れる。
そんな想いを抱いた人は、
古代から連綿と存在したに
ちがいない……
(お盆の風習も含めて)



天のひしゃくに慈雨をねがう、
ハユラギくんとナデシコさん。


しずくの意味 – まよい宿