
露の世や
露のなでしこ
小なでしこ
(小林一茶)
はかない花の命だけれど、
りんと咲く可憐な姿は、
時をこえて詠われてきた。
優し気な撫子のイメージで、
不思議な童子の傍らにいる
小さな妖精を描きたくて、
拙い試行錯誤をあれこれ。
花の命ははかないけれど、
おとぎ話の童子や妖精なら、
時の波間を舞いつつ渡れる。
そんな想いを抱いた人は、
古代から連綿と存在したに
ちがいない……
(お盆の風習も含めて)

天のひしゃくに慈雨をねがう、
ハユラギくんとナデシコさん。
しずくの意味 – まよい宿
露の世や
露のなでしこ
小なでしこ
(小林一茶)
はかない花の命だけれど、
りんと咲く可憐な姿は、
時をこえて詠われてきた。
優し気な撫子のイメージで、
不思議な童子の傍らにいる
小さな妖精を描きたくて、
拙い試行錯誤をあれこれ。
花の命ははかないけれど、
おとぎ話の童子や妖精なら、
時の波間を舞いつつ渡れる。
そんな想いを抱いた人は、
古代から連綿と存在したに
ちがいない……
(お盆の風習も含めて)
天のひしゃくに慈雨をねがう、
ハユラギくんとナデシコさん。
しずくの意味 – まよい宿
行きは駆け足、キュウリの馬。
迎え火を目印に降りてきて、
帰りはゆっくり、ナスの牛。
送り火の煙にゆらりと乗って、
オショロイ様はあの世へ帰る。
赤く燃える炎に、ぽつり。
緑の葉からしずくを落とす、
あれは……なんの習いだろうか。
オショロイ様の訪れと旅立ちに、
供える水のしずくの意味は?
涙、それとも慈雨かしら。
ナデシコさん – まよい宿