
(ナデシコさんとハユラギくん)
露の宿
北斗の柄杓
傾けて
うつす盃
撫子そよぐ
北辰の
光の柄杓
そそぐ杯
野の草露に
星やどる夜
北天の
光の柄杓
ゆうらりと
映す白露
草浪さわぐ
北天の
光の柄杓
ゆうらりと
やどす白露
銀漢ほのか
(※銀漢=天の川)

(ナデシコさんとハユラギくん)
露の宿
北斗の柄杓
傾けて
うつす盃
撫子そよぐ
北辰の
光の柄杓
そそぐ杯
野の草露に
星やどる夜
北天の
光の柄杓
ゆうらりと
映す白露
草浪さわぐ
北天の
光の柄杓
ゆうらりと
やどす白露
銀漢ほのか
(※銀漢=天の川)

あのこずえで ひかるのは
きっと しゃぼんだま それとも
ついつい むれとぶ とんぼの
ぎんのはねかしら
あおぞらを もいちどみれば
やっぱり にじのおび ながれ
かぜに きらきら のぼる
しゃぼんだま……ほら また
しゃぼんだま

( 2025.9.29 イラスト作成 Bing Image Creator )
あやかしの里の
あやかしの宿で
金の実もいで
すたこらさっさ
と逃げたらば

開かずのお座敷では
糸巻きぶぅんぶん
ほうきがざわっざわ
宝の実ぬすんだのは
だぁれだぁ?と大さわぎ

逃げても逃げても
ふかぁい森
たけのこがニョキニョキ
やせたお月さんみたいに
青白くひかって
とおせんぼ

迷っても迷っても
くらぁい野原
長虫がニョロニョロ
流れのはやい川になって
銀の波ざんぶらこ
とおせんぼ

走っても走っても
追いかけてくる
きょろりジロリ目玉たち
金の実かえせと
夜空にうずまいて
とおせんぼ

あやかしの里の
出口がどこだか
わからない
わからない……

ねむり姫は
金銀いばらの
まゆの中

若君くるまで
めざめない
めざめない……
( 2025.2.22 原詩 初稿 )
( 2025.3.1 推敲加筆 +イメージ案 )
( 2025.2.4~9.20 イラスト作成 7枚 )