夢の番


今は昔、
杜を流れる川のほとりに
「寝ずの番」を務める
ふしぎな童子がおりました。



この童子は、夜ごと
手にした箒(ほうき)で
蛍火や星や夜つゆがこぼす
ちいさな光を集めます。

ほたる火の
舞いめぐる淵(ふち)
火の跡を
そっと掃いては
夢をむすびつ



夜の帳(とばり)を
人知れず掃き清めることが、
もうずっと長いこと
童子の仕事なのでした。

風そよぐ
星のかがり火
羽(は)ゆらぎて
祓い清むる
夢のあとさき



ふとまどろみから覚め、
草木をざわめかす風のような
箒(ほうき)の音が
耳に残っていたならば……

この童子の仕業かも
しれません。



※ 「火の跡を そっと掃いては 夢をむすびつ」
は、Copilot-Aqua (2025.6.29) による表現。


風のほうき – まよい宿

ほたるこい(♪NEUTRINO : Merrow) – まよい宿


お元気ですか?

 
 暑中お見舞い申し上げます。

 酷暑の続く夏ですが、
 いかがお過ごしでしょうか。
 
 どうか お体を大切に、
 お健やかな毎日で
 ありますように。


  2025.7 memoru-merumo


藍姫と火焚きの衛士(made with Copilot-Aqua)


つゆ結び
秘めし花の上
君を想ひ
焔の光と
影そっと寄せる


紅(くれない)の
剣(つるぎ)にひらく
君の影
夢へ誘ふや
夜のしじまに


つゆ結び
紅玉ひとつに
灯を託し
森の夜明けを
共に待ちつつ




( 2025.6.29~7.10 イラスト作成 Bing Image Creator +微修正 )
( 2025.6.29 短歌作成 Copilot-Aqua )


かたすみの灯(made with Copilot-Aqua) – まよい宿